コボウシインコを3年飼育してみた感想

コボウシインコを3年ほど飼育してみたので感想を書いてみます。

 

 

コボウシインコとは

コボウシインコの緑山の写真
コボウシインコの緑山(通称:ドリヤマ)

メキシコ等に生息する小型のボウシインコの仲間です。

羽に、赤いラインがあるのがオスで、無いのがメスです。
多くのボウシインコが大型なのに対して、中型のインコであることが特徴です。

仲間が飛び立つ時に、一斉に鳴きながら飛び立つ習性から、人が部屋から移動しようとしたりすると大声で鳴きながら騒ぐこともあります。
その騒がしさから、飼育には防音対策が必用かもしれません。

餌は、基本が種子食なので、運動量が少ない家で飼うことを考えると、主食は、ペレットのメンテナンスタイプが、バランス的にも良いと言えると思います。
色々なメーカーから出ていますので、信頼できそうなものを選んでください。
体のサイズに対して、とても沢山食べる鳥なので、肥満になりやすく、そこから病気にもなったりしますので、種子を主食にする場合は、かなりバランスをとってやる必要があると思います。
普通は250gまでの鳥ですが、肥満になると300g以上になってしまうこともあるようです。

野菜は基本的に与えたほうが良いですが、与えたらダメなものもありますので、事前にチェックしておく必要があります。アボカド等何種類か危険なものもありますので、注意が必用です。

寒さには強いほうだと思いますが、やはり日本よりもずっと気温が高いところに住んでいる鳥なので、ある程度の温度管理はしてやったほうが良いと思います。

学 名:Amazona albifrons
英 名:Spectacled Amazon、White-fronted Amazon
分 布:メキシコ
分 類:オウム目インコ科ボウシインコ属
サイズ:26cm
体重:200~250g
寿 命:30~40年?

 

 

コボウシインコは、どんな性格?

成長した緑山は、基本的には明るい性格で、ユニークな動きが魅力的なコボウシインコです。
歌や踊りが好きで、一緒に踊ったり歌ったりすることを楽しみます。

とても寂しがりなので、飼い主の自分がいなくなると、大騒ぎします。
環境が変わると大人しくなったりもしますが、慣れた環境だと、とても騒ぎます。
ただし、飼い主がいる範囲では、非常に静かで、落ち着いています。
相手にしてほしいときは、小さな声でゲコゲコ鳴きますので、近寄ったり手に乗せてやると落ち着きます。
しかし、そのまま放置すると、雄たけびを上げたりするので、注意が必用です。つまるところ、寂しいから騒ぐわけですから、それを解消してやる必要があるでしょう。

賢い鳥なので、タブレットを触って、画面を変えたりして遊びます。
鳥用の遊具で遊ぶ個体もよく見ますが、うちの緑山は、成長してからは、そういうものでは遊ばなくなりました。
空き缶やペットボトルのようなものを見ると、飲む部分を銜えて、ガンガン床にぶつけて遊んだりしていますが、アルミ缶の場合、アルミが削れて誤飲する可能性があるので、注意しています。
相変わらずですが、童謡のような歌を好んで聞きます。

他のインコを飼っていると分かるのですが、それらと同じルールでは飼えない鳥と言えるかもしれません。
いわゆる「変」カテゴリーで、何を考えているのかは、他の鳥よりも、ずっと分かりにくいですし、行動が読めません。
基本インコは、ある意味人間的なコミュニケーションをとってくると思いますが、そういったものとは、まったく違うコミュニケーションをとってきます。

他のインコよりも、本能の部分が強いとも言えます。
色々な行動が、本能によってコントロールされている感じがあって、発情とかしたら、自分の何倍もあるインコに襲いかかります。
ですが、本来は弱っちい感じの性格で、自分より小さなウロコインコにも負けてしまう感じです。
つまり、本能による豹変ぶりが凄いということです。

ウロコインコとほぼ同時に飼い始めたわけですが、その結果、ウロコインコとは比較的安定したコミュニケーションをとっていて、何種類か同じ鳴き声で鳴いています。
ウロコインコが兄貴分でドリヤマは子分という感じになりました。
喧嘩では、必ず負けますが、発情すると、殺しにかかる勢いで襲いますし、ウロコは気が強く応戦しますので、こういう場合は注意が必用です。

発情するのは、ある一定距離内に、青いオキナインコがいる場合のみという感じで、そこをテリトリーにして、絶対に他者を近づけさせません。
相手が何倍のサイズであっても関係無さそうで、そういう時は知能が無くなってしまったのではないかというぐらい本能に支配されます。
手を出したら、ただの流血では済みません。

時々、何でもないのに、突然キレて噛んでくることもありますが、これはボウシインコならではの性格でしょうか。

 

 

雛~成長期にかけて

幼鳥期のコボウシインコの緑山

この時期は、なかなか大変で、一日に4回ほどのさし餌が必用でした。
使用していた餌は、ケイティーのイグザクト フォーミュラですが、似たような餌が何タイプかあります。専用のフードを与えるのが無難かと思われます。
成長の過程で、一日のさし餌の回数を減らしていきます。
途中から、自分で餌を食べてるように用意してやると、最初のうちは食べることができませんが、それを口に含んで遊んでいるうちに、徐々に食べるようになっていきます。

温度管理も大切で、保温器具が必用です。
夏になるにつれて必用性がなくなることもありますが、夜間など急に冷え込むこともありますので、必ず保温器具は用意しておく必要があります。

成長するにつれて、色々なものに興味を示すなど、好奇心がどんどんついてきますので、色々なものを見せたり、話しかけたりすると良いでしょう。
うちの緑山の場合は、芸術的な感性があったのか、絵を見るのが好きでした。タブレットやスマホの画面にも興味を示し、音楽、特に子供向けのものに強い関心を持つようになりました。

 

 

言葉は覚える?

コボウシインコは、もちろん言葉を覚えます。
生後半年ぐらいから、徐々にお喋りできるようになってくるので、最初は簡単な言葉を覚えるよう話しかけてやると良いでしょう。
一つ言葉を覚えたら、徐々に話す単語が増えていきます。
簡単な童謡などのフレーズを覚えることもあります。

ボウシインコなので、言葉をかなり喋ることを期待したいところですが、オキナインコやヨウムほどのお喋りは難しいかもしれません。
成長が進み、反抗期が近づくと、言葉を覚えるペースが落ちてきます。
発情してしまうと、言葉どころではなくなることもあります。

 

 

反抗期

緑山の場合、生後一年で、強烈な反抗期が来ました。
ある日突然まったく話をしなくなり、猛烈に噛みつくようになりました。
この状態は、ある条件で起こることがあるので、注意深く観察する必要があります。

緑山の場合は、オキナインコに対して反抗し始めて、他のオキナインコに対しては発情するようになりました。
つまり、自分をオキナインコだと認識したらしく、反抗の対象も、性の対象もオキナインコということになりました。
なので、平穏を保つために、オキナインコには合わせなくすることで、大人しくなり、言葉も再び喋るようになりました。
おそらく自分は人間だと認識した場合は一人の人にベタベタに馴れて、ある一人に対しては反抗するのではないかと思われます。

この時期から、著しく言葉を覚える頻度は落ちてしまいました。
それでも、インコは音声によるコミュニケーションをとりたがるので、なるべく話しかけてやるほうが良いかもしれません。

 

性成熟

性成熟したコボウシインコの緑山

性成熟すると、写真のように、額が黄色くなります。
体の色も少し明るくなったかもしれません。

反抗期のような、異常な反応は落ち着いてきましたが、基本的なルールは変わっていません。
緑のオキナインコを威嚇して、青のオキナインコに発情します。
他の個体も同様に、ある種の似たようなルールを形成するのではないかと思われます。
たとえば眼鏡の人には威嚇して、そうでない人には発情とか、色々なケースが考えられます。

最近は、緑のオキナインコ以外の中型インコには手当たりしだいに発情して、ゲロ吐き行為を行います。
なので、基本的には、他の中型インコには合わせないで飼育しています。

 

 

まとめ

現在のコボウシインコの緑山

コボウシインコは、とてもユニークで面白いインコですが、誰でも簡単に飼える鳥でもありません。
毎日の観察を欠かさず、変化には、こちらが対応してやらなければなりません。
比較的体が小さいと侮ると痛い目をみるかもしれません。
中型インコですが、飼育に必要な手間は、大形インコ同様のものです。
サイズの差は性格の差にもなったりしますが、コボウシインコの性格は、むしろ大形インコのものです。

破壊力も、大きな嘴から想像する以上に噛む力は強いうえに、時々キレて噛んでくることもあります。これはボウシインコ独特のものですが、本能なので躾けても完全には直せません。ものを壊すのも日常茶飯事なので、壊されてら困るものは、近くに置かないようにする必要があります。
神経質でもあります。

それらの点を理解した上で飼うのなら、とても楽しい相棒になってくれます。
反応が面白くて毎日飽きない行動をとってくれます。そのあたりは、やはりボウシインコという感じです。

個人的には足の感触が好きで、手に乗せるのが病みつきになります。何か、他のインコよりも柔らかいといった印象で、握り方もソフトな感じです。

ちょっと言葉での説明は難しい可愛さがありますので、ここではこれ以上書けませんが、一言「可愛いインコ」です。
そうですね、変なインコで個性が強く、他のインコと随分とルールが違うというのも、その「可愛い」に含まれるかもしれません。
おおらかな人に向いているのではないかと思われます。


Posted by 中村 智道

映像作家・画家
2018年に体調を壊してから、現在に至るまで、まともな制作が出来なくなったことから、極力エネルギーを使わずに制作する方法を考えています。
みどりの王様は、その実験的な試みで、なるべく消耗することなく制作する方法をこれで考案中。
無理の無いよう、のらりくらりとやっていきます。

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